+ONE LAB
「一人でも多くの人に、もっと剣道を楽しんでほしい」――この強く熱い想いが、SHINBUの活動の原動力です。「+ONE LAB」とは、その想いを実現するために私たちが大切にする姿勢を表現する言葉。SHINBUが持つ限りない向上心と、恐れを知らないチャレンジ精神と、ほんの少しの遊び心とを象徴しています。
伝統を学びそれを土台に創意工夫を凝らして新しい価値を生み出すこと。常識に縛られず失敗を恐れず一歩ずつでも前進すること。SHINBUのメンバー自身がクリエイティブを楽しむ心を忘れないこと…。常に情熱を持ち成長し続けることでしか、その想いを実現する道はありません。
ここでは、SHINBUがこれまでに積み重ねてきた成長の証、「+ONE LAB」の成果を少しだけご紹介します。
選び抜かれた最高の「竹刀」を
勝利に強くこだわる剣士にとって「竹刀」がいかに大事な存在であるかは、今更言うまでもないこと。「自分に合っている」という感触を得られる竹刀を手に勝負に臨むことができれば、それは大きな自信につながるはずです。一方で、1本ずつ実際に手に取って感触を確かめられないのがネットショッピングの難しいところ。まして「竹刀」は、天然素材である竹から創り出されるもの、どうしても品質のバラツキも発生してしまいます。そんなジレンマを少しでも和らげることが出来ればと考え、出した答えが「侍」シリーズの竹刀なのです。従来から高品質にこだわってラインアップしているSHINBUの竹刀の中から、更にいくつもの条件をクリアした特別なものだけを竹刀作りのプロが厳しい目で見極めています。
「侍」シリーズとなれるのは竹刀全体のわずか1~10%程度。特に打突の強度と手ごたえに影響の大きいピース同士の“合わせ”には強くこだわり、自信をもってお勧めできるものだけを選び抜いています。「侍」の名にふさわしい最高の竹刀をぜひ体感してください。
対象商品:侍シリーズ 竹刀
剣士との一体感を生む剣道防具
SHINBUの考える理想の剣道防具の在り方は、「一体感」という言葉に集約されます。剣道防具の持つ構造と機能性を一から学びなおし、同時に剣士の素早い動きを研究することで、安全性や衝撃吸収力を維持しながらも剣士の俊敏性を決して損なわず、しなやかに滑らかに、まるで着けていることを忘れてしまうほどの高い快適性と機動性を持たせることを目標に定め、試行錯誤を繰り返してきました。そうして辿り着いた一つの答えが最新の「礼仁シリーズ」剣道防具。まさに身体と一体となったかのような心強さを剣士たちに提供します。
「軽量さ」と「形状記憶」を両立したハイブリット芯材
打突の衝撃から剣士を守るという重要な役目を持つ「布団芯材」。芯材を厚く、多く使用すれば衝撃吸収性を高めることは可能ですが、その分重く、硬くなってしまいます。そこで、部位によって刺しの幅や向き、種類を変えるなど、剣士の動きを妨げないよう職人たちは様々な工夫を凝らしてきました。SHINBUが注目したのは芯材の「素材」でした。候補となる素材には様々な特性を持つものがありますが、私たちはその中から一種類を選ぶのではなく、ハイブリットして使用するという方法を選択。「衝撃吸収性」という共通の特性と、「軽さ」と「形状記憶」という異なる特性を持つ2種類の芯材を組み合わせて使用することで、軽量でありながら好みの型がつけやすく、身体と剣道具との不必要な干渉を抑えて軽快な動きとスタイリッシュな見た目を実現する布団芯材が完成したのです。 対象商品:「礼仁シリーズ」 剣道防具
フィット感を高める面内輪
面のフィット感の高さは、剣士の正確で素早い動きに大きな影響を及ぼします。ブカブカで動きづらかったりきつ過ぎて痛みを感じてしまっては、稽古や試合に集中することはできません。SHINBUでは剣士の顔と直に接する「内輪」、特に「天」「地」部分にこだわって設計することで、フィット感を高める工夫をしています。「天」「地」は内部にクッション材が詰めらています。このクッション材が少なすぎたり柔らかすぎたりすると、十分なホールド力が得られずブカブカになってしまったり顔が面の奥まで入りすぎてしまいます。逆にクッション材が多すぎたり固すぎたりすると、ホールド力が強すぎて痛みを感じたり顔が面の奥まで入らなくなってしまいます。そこで私たちが用いたのが、クッション材を従来よりも僅かに柔らかく、僅かに多く詰めるという仕様。そうすることで、クッション材が額とアゴを一旦は柔らかく受け止め、その後で十分な反発力を発揮してしっかりとホールドする、という理想的な状態を作り出したのです。 内輪の表面を覆う素材も最新ファブリックを採用。肌触りが良く吸汗性に優れた「新マイクロテックス」が快適な使い心地を長時間維持してくれます。 対象商品:「礼仁シリーズ」 面
最初の使用から感じる「使い込んだ」感
元来、小手の筒部に施されている鎖飾りは衝撃吸収性と小手自体の強度を高めつつ、手首の動きを阻害しないよう程よい柔軟性を持たせるためのものです。しかしながら、最初の使用の時点では縫い目が締まっており芯材にも十分なハリがあるために、どうしても硬く感じてしまいがち。私たちは、そういった先人の知恵を踏襲しつつ鎖飾りの形状や糸使いなどを研究し「極細S字加工の鎖飾り」(特許申請済み)を完成させました。従来はまっすぐだった鎖飾りをS字型に、かつ極細の中抜き型にすることで、S字形状に沿うようにして筒部の生地が絶妙にたわみ、驚くほど柔軟に、かつ適切な角度に手首が動かしやすい小手を実現したのです。使い込むことで自分の手に馴染ませていく、という考えはこの小手には不要です。 一方で、小手頭の指先同士が余分な干渉をし合っていると必要以上の力が必要となり、結果として正しい手の内や打突を習得することは難しくなってしまいます。そこでSHINBUでは小手頭の形状を見直し、縦方向にほんの僅かにねじれるような独自形状を発案。これによって手の内は水をすくい上げる時のような緩やかな弧を自然と描くようになり、結果として指先同士の干渉も抑えられるようになったのです。 対象商品:「礼仁シリーズ」小手
人体構造に基づいて設計された、躍動する垂
意外に感じる剣士も多いかもしれませんが、垂は剣士の動きに大きな影響を及ぼします。重く硬い垂は下半身に必要以上の負荷を与え、結果として剣士の俊敏な動きを損ねることになってしまうのです。SHINBUが新しい垂の構造を研究するにあたって重視したのは「柔軟性」です。それも単に「全体的に柔らかい」という意味での「柔軟性」ではなく、実戦の上で必要とされる部分のみに照準を合わせて発揮される「柔軟性」です。人体構造に基づいて設計されたV 字型の腹帯部分がぴったりと腰にフィットして一体感を高めつつ、実戦的な動きに合わせて大垂・小垂が理想的な方向にたわむよう、段飾りは部位ごとに緻密に角度調整され全てが僅かに斜めに設えられています。全体的にただ柔らかくするだけでは、コシが弱くなって機敏な動きについていけず、垂が暴れてしまい却って動きを損ねてしまいます。SHINBUが実現したのは、コシの強さや防御性は決して損なわず、それでいて剣士の激しい動きにまるで呼応するかのように柔軟性を発揮し躍動する垂。一度身に着ければ、その違いに多くの剣士が驚くはずです。 対象商品:「礼仁シリーズ 」垂
黒子に徹する名脇役「サポーター」
全く新しい独自の装着方式
新しい剣道用サポーターを考えるにあたり、SHINBUでは形状や装着方法をゼロベースから考え直し、試行錯誤を繰り返しました。その結果、これまでとは全く違う新しい信武サポーターシリーズを生み出すことに成功したのです。特に「右手用サポーター」と「かかと用サポーター」は、従来の「腕や足を通す筒型」の形状をやめ、立体的に巻き付けたりマジックテープ式のベルトで多方向にホールドする独自の方式を採用。強弱の調整がしやすく強力でズレない、しかも長時間快適な装着感を実現しています。加えて開発段階から装着手順までをも意識した設計になっており、一人でも簡単に、片手一本で装着することが可能なのです。 対象商品:信武サポーターシリーズ
痛みは取り除く、でも剣士の邪魔は絶対しない
サポーターを開発するうえで、痛みを着実に取り除く衝撃吸収性、快適な装着感に加え、もう一つこだわったことがあります。それは剣士の邪魔をしないこと。例えば手の内部分に生地がたっぷりと掛かっていては、剣士の繊細な感覚を損ねてしまうことになるのは当然です。信武サポーターシリーズでは全く新しい装着方式を用いることによって生地による締め付けに頼って固定する必要がなくなり、肌に触れる面積を大幅に削減することに成功。クッション材であるシリコンも要所のみに用いているため、余計なゴワツキ感や締め付け感に邪魔されることなく稽古や試合に集中することが出来るのです。 対象商品:信武サポーターシリーズ
新発想「上段専用サポーター」
これまで右手用のサポーターはあったものの、上段の選手のためだけの左手専用サポーターはありませんでした。上段に構えた選手は左の小手を狙われます。しかも、最も強く痛みを感じるであろう小指を相手に向けているのです。そこでSHINBUでは業界で初めて上段選手のためだけの左手専用サポーターの開発に着手。現役上段選手の意見を聞きながら、特に痛みを感じやすい部分を重点的にカバーでき、しかも手の内の感覚を妨げない業界初のサポーターが完成したのです。 対象商品:信武サポーター(上段左手用)
「女性のためだけ」に込めた想い
今更協調する必要もないことですが、現在多くの女性剣士たちが華々しく活躍し、剣道界を大いに盛り上げています。にも関わらず、これまで竹刀以外のほとんどの製品には「女性専用」というカテゴリは存在しませんでした。そこでSHINBUでは、女性剣士だけが持つ凛とした美しさ、しなやかさを引き出す特別なラインアップ、多くの女性の意見を取り入れた「桜」シリーズを立ち上げたのです。例えば剣道着では、女性らしい体格に合わせて肩幅などを絞ったオリジナル形状を採用したり、女性ならではの胸元の心細さをカバーできるよう内紐の位置を調整したり。袴ではヒダを中央に寄せたり前後の裾の長さを調整することでよりスリムでスマートなシルエットを目指しつつ、女性ならではの利便性に考慮して内股部分には両開きファスナー、左右の前帯部分には小さな内ポケットを配しています。女性剣士のより一層の活躍とともに、「桜」シリーズは更にラインアップを増やしてくことになるでしょう。
対象商品:桜シリーズ